海外貿易で取り組むべき課題について ~ローマは一日にして成らず~

台湾貿易の知識

こんにちは、合同会社 PLAN IN PLACE 代表の西村です。

私は以前、勤務していた会社において、海外販売子会社を2社設立しました。

1つは、メーカーで勤務していた時に設立した「本社が100%出資した 海外販売子会社 」です。

もう1つは、商社で勤務していた時に設立した「本社が100%出資した海外販売子会社が、アジア企業と共同出資で設立した 海外合弁販売子会社 」です。

今となっては、当時のプロジェクトマネージャーとして、その職務を果たせたことを、なつかしく、また誇りにも思っています。

さて今回も、できるだけわかりやすく、また役に立つ情報をお伝えしていきます。

それでは最後までよろしくお願いします。

*今回は「海外貿易で取り組むべき課題について~ローマは一日にして成らず~」 がテーマです。*

海外貿易を始めるにあたって

海外貿易を始めるにあたって、企業経営者の方々に理解していただきたいことがあります。

それは 「海外貿易を軌道に乗せるまでには 人・もの・資金・時間 が必要である」 ことです。「ローマは一日にしてならず」という言葉通り、海外貿易は大変な労力と時間を必要とします。それゆえ、「会社として真摯に取り組む」ことがとても重要であると私は考えています。 

また、このような現状を理解し、会社として真摯に取り組んできた企業こそが、今日の「ブランド力のある、国際的な企業」と呼ばれていることを、私たちは今一度リマインドすべきでしょう。

海外貿易では何が必要か?

海外貿易を始める際に、初期段階においては「どのようなことに取り組むべきか」について、以下に述べたいと思います。

  • 言語対応(基本は英語、できれば現地語)
    • 直接貿易・間接貿易によって、必要となる言語対応レベルが変わりますが、契約書や日々の交信 (電話・メールなど) においては、英語での対応が基本となっています。                                 
    • 言語対応が可能な人材の 採用・育成 のほか、自動翻訳システムを使うことも積極的に検討すべきでしょう。    
  • 組織(組織作りは海外貿易の要、人の出入りは当たり前の時代です)
    • 貿易人員は1名体制ではなく、複数名で対応することが望ましいでしょう。
    • 貿易業務は国内業務に比べて、書類作成などの関連業務が多いことを理解しておきましょう。
  • 知識(貿易業務、相手国の文化・風習・嗜好の理解) 
    • 言語対応と並び、知識は必要不可欠な項目です。貿易業務の習得はもちろん、相手国の文化・習慣・嗜好を理解することで、業務対応の幅が更に広がるでしょう。                 
    • 知識を習得するためには、人材の 採用・育成 のほか、外部機関や現地出張による研修も有効な手段でしょう。                  
  • 引き合い入手(展示会、商談会、インターネットマッチング、商社、などの活用) 
    • 自社のWEBSITEを多国語対応する方法もありますが、費用と時間がかかるため、まずはできることから実行していきましょう。
    • 引き合い入手のための 手段と方法 はバランスよく 検討・実行 しましょう。                                      
  • 輸出対応(商品に関する対応のほか、輸出時の出荷方法や包装形態の検討も必要です)
    • 自社のカタログやWEBSITEを外国語に翻訳したり、各国の要求に適応した仕様に変更すること(相手国の嗜好やデザイン、また規制や法令に準じた対応)も必要です。
    • 取り扱い説明書の翻訳(英語、現地語)や メンテナンス対応(出張対応、現地代理店の設定)も事前に検討しておきましょう。
  • 販売網の確立(販売ルートや現地代理店の設定)
    • 現地での輸入業務や販売管理、またマーケティングを行うために、販売網の確立は大変重要です。焦らず、冷静に、信用のおける 販売ルートや現地代理店の設定 を心がけましょう。
    • 販売ルートや現地代理店の設定を行う場合には、必ず「関連する契約書の締結」を行いましょう。                

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企業経営者の決断と熱意、また 会社としての取り組み が重要

少子高齢化にともなう国内需要の落ち込み、国内市場における競合他社との価格戦争など、国内ビジネスを取り巻く環境は、年々悪化していることは間違いありません。

もし、国内ビジネスの環境が今後も悪化していくのであれば、企業経営者としてその対策を講じるほかに企業を存続させる方法はありません。

最も大事なのは、企業経営者・事業責任者の方が「どうなっていきたいのか」を明確にすることです。

「何年後に、どのようになっていたいのか」「その目標に向かって、今できること・できないこと」「これからできそうなこと・できそうにないこと」など、企業経営者みずからが徹底的に考え抜くことで、「貴社の理想とする未来を叶えられるストーリーとは何か」を見出すことが、今一番大切なことではないでしょうか。

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*最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。*

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