日本から一番近い親日国、台湾！～ビジネスにおけるその魅力とは？～

2024.12.8

台湾貿易の知識

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こんにちは、合同会社 PLAN IN PLACE 代表の西村です。

私は海外貿易に従事して30年余り、海外出張ではアジアを中心に数百回、また海外勤務では香港・中国（上海市・昆山市）・台湾（台北市）・ミヤンマー（ヤンゴン）を経験しました。

また、私は30歳の時に台湾女性と結婚しましたので、今となっては「人生の半分」は海外とのご縁があったことになります。

思い起こせば、私が初めて海外渡航したのは大学3年生の1986年、場所は中国上海市でした。おおよそ 40年近く前の中国はまさに「眠れる獅子」という言葉があてはまるような印象でしたが、現在の中国は押しも押されもせぬ「世界トップレベルの経済大国」となりました。

私の感覚では「世界中が変化していくスピード」が年々早くなり、また「誰もが想像すらしていなかった状況」が突如として起きる時代になったような気がします。皆さんはこのような「世界の変化」をどのようにお感じになりますか？

さて今回も、できるだけわかりやすく、また役に立つ情報をお伝えしていきます。

それでは最後までよろしくお願いします。

＊今回は「日本から一番近い親日国、台湾！～ビジネスにおけるその魅力とは？～」がテーマです。＊

「日本から一番近い親日国」のメリットとは？

日本から見て「台湾が地理的に最も近い親日国」であることは、国際ビジネスにおいて多くのメリットをもたらします。私の経験から感じたことを踏まえて、そのメリットを以下に説明します。

地理的近接性によるコスト削減 ：
- 物流費の削減：日本との距離が近いため、輸送コストや時間が大幅に削減できます。
- 出張費の削減：短時間での訪問が容易であり、交通費や宿泊費を抑えることができます。
- 時差が少ない：日本との時差が1時間のため、コミュニケーションが円滑に行え、ビジネスの効率化が図れます。
文化的な共通点と高い親日性 ：
- ビジネス慣習の共通点：日本文化への理解が高く、ビジネス慣習も似ているため、円滑なコミュニケーションが可能です。
- 親日的な国民性：台湾の人々は日本に対して非常に友好的であり、日本企業に対する信頼感が高いです。それゆえ、日本製品に対する信頼度が高く、市場開拓が比較的容易です。また、日本語を話す人材も多く、言語の壁が低い点は大きなメリットです。
- 情報収集のしやすさ : 多くの日本企業が台湾に進出しているため、情報収集が容易です。
経済的なメリット：
- 高い経済成長率 : 成長著しい市場であり、新たなビジネスチャンスが数多く存在します。
- 製造業の高度化とIT産業の発展 : 台湾は、高度な製造業とIT産業を有しており、サプライチェーンを構築しやすい環境です。また、技術協力のチャンスも多く、新たな製品開発やサービスの創出が期待できます。
- 自由貿易協定（FTA）: 日本と台湾の間でFTAが締結されており、関税が引き下げられるなど、貿易が円滑化されています。
- スタートアップエコシステムの活性化：スタートアップ企業の育成が盛んでおり、新たなビジネスモデルとの連携が期待できます。
政治的な安定性：
- 民主主義国家 : 民主主義国家であり、法の支配が確立されており、安心してビジネス活動を行うことができます。
- 日本との友好関係 : 歴史的に友好関係が深く、政府間の協力体制も良好です。
人材の確保：
- 優秀な人材の確保 : 高度な教育を受けた優秀な人材が多く、人材確保が比較的容易です。
- 勤勉で誠実な国民性 : 勤勉で誠実な国民性であり、日本企業のビジネススタイルと合致しやすいです。
- 日本語を話す人材の確保 : 日本語を話す人材が多く、日本企業の進出をサポートできる人材を容易に確保できます。
リスクの分散：
- 多角化によるリスク分散 : 台湾への進出は、日本国内のビジネスに依存するリスクを分散させる効果があります。
- ASEAN市場への足掛かり：台湾は、ASEAN市場へのアクセス拠点として機能します。また、ASEAN市場への進出前に、台湾で市場調査やテストマーケティングを行うことができます。
政府の支援策：
- 投資誘致策：台湾政府は、日本を含む外国企業の投資を積極的に誘致しており、様々な支援策が用意されています。
- 税制優遇：法人税率が比較的低く、税制面での優遇措置を受けることができます。
高度なインフラストラクチャー（infrastructure）：
- 交通インフラストラクチャー：高速鉄道や高速道路が整備されており、物流が円滑に行えます。
- 通信インフラストラクチャー：インターネット環境が整備されており、遠隔地とのコミュニケーションが可能です。
知的財産権の保護：
- 知的財産権の保護が比較的しっかりしているため、安心してビジネスを展開できます。
生活環境の良さ：
- 安全で快適な生活環境 : 安全で快適な生活環境が整っており、駐在員の満足度が高いです。
- 多様な文化が存在 : 多様な文化に触れることができ、国際的な視野を広げることが可能です。

これら多くのメリットを活かすことで、日本企業は台湾において安定したビジネスを展開し、さらなる成長を遂げることができるのではないでしょうか。

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日本では、台湾は「ブランド化」されつつあります！

私がまだ子供だった40～50年前、日本から見て台湾は決して先進国とは見られていない雰囲気がありました。たとえば「日本への出稼ぎ」とか「台湾バナナ」などといった日本人の表現には、決して良い感情が込められていなかったからです。

しかし、今から20年ほど前に日本の有名芸能人が出演する「台湾観光へ誘うCM」がテレビで放映されたことをきっかけに、着実に「台湾のブランド化」が始まったように私は感じています。

その頃、私は既に台湾国籍の配偶者と結婚していましたし、中国大陸・香港勤務から日本に戻って、数年目の頃でもありました。

現在、日本では「台湾のバナナ・パイナップル・マンゴー」などは他国から来たものより値段が高く、また高品質です。さらに、ここ数年の各社が行う「日本人が行きたい国ランキング」では、トップ3に入る国でもあり、「タピオカドリンク・台湾パンケーキ・台湾ドーナツ・台湾夜市」など、台湾に関係する単語が日本中にあふれていることは、誰もが理解できることと思います。

さらに、東日本大震災の時、台湾から日本に多額の義援金が送られたこと、アメリカや日本の大物政治家が台湾総統と会見するニュース、日本政府が台湾政府にコロナワクチンを (空輸で) 寄贈した時に「ありがとう日本」と言う言葉がインターネット上にあふれたこと、からみても日本と台湾にとって「今は最高の時代であり、相思相愛の関係」と言っても過言ではありません。

どうでしょうか、ビジネスにおいても、また民間交流や観光においても、日本と台湾は今「相思相愛の輝く時代」にいることは、皆さんにも理解してただけるのではないでしょうか？

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