アジア市場における「 台湾の位置付け」 とは?~その魅力を探る!~

台湾貿易の知識

こんにちは、合同会社 PLAN IN PLACE 代表の西村です。

私は20歳の時に初めて海外渡航(中国・上海市)を経験し、そのあと27歳から海外貿易に携わり、30歳の時に縁あって台湾女性と結婚しました。

それから30年の歳月が流れ、4カ国(中国・香港《2回》・台湾・ミヤンマー)での海外勤務 や数百回の海外出張 を経て、今は日本を拠点に生活をしています。

今となっては、どの国にも忘れがたい思い出があり、また会いたい友人がいることを懐かしく、また誇りにも思います

さて今回も、できるだけわかりやすく、また役に立つ情報をお伝えしていきます。

それでは最後までよろしくお願いします。

*今回は「アジア市場における 台湾の位置付け とは?~その魅力を探る!~」 がテーマです。*

海外展開をどのように考えるべき?

私は常々、「文化の成熟度や国民の教育水準」もビジネスに大きく影響する項目であると考えています。

なぜなら、それは自社の商品やサービスを受け入れる 市場や国々のインフラ(Infrastructure = 社会基盤)とも言えるからです。

加えて、たとえ市場規模が大きくても、「反日感情による日本製品の不買運動が起こる可能性があったり、また政治や制度が不安定な国々においては、自社の海外事業が順調に拡大したとしても、逆に予期せぬリスクが比例して大きくなっていく」ことを、しっかりと理解すべきです。

これから海外貿易を検討しようとする企業、もしくは 海外貿易に慣れていない企業 は、これらの点について「他人事ではなく、自分事として捉えた方がよい」と、私はここであえて申し上げます。

やはり海外展開を検討する際は、「市場性やコスト面だけでなく、国家体制や政治動向、またビジネスパートナーの信用度も重要な検討項目」であることを絶対に忘れてはなりません。

海外貿易に長けた企業、また大手企業であっても、いまだに 事業進出と事業撤退を繰り返してしまう のは、前述のような検討項目をしっかりと社内で議論していないからではないでしょうか。

さて、皆さんは 自社の海外展開 をどのように考え、またどのように進めておられますか?

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台湾市場の特性と魅力について

私の経験をふまえて、代表的な項目を以下に説明します。

  • 親日的な文化であり、日本製品への信頼が高い:
    • 日本から一番近い「親日国」であることが 最大の魅力 です。
    • 親日感情が強く、日本の 漫画・音楽・ファッション・食文化など、日常的に広く浸透しています。
    • 日本の食品やその他の商品は「高品質・安心・安全」という ブランドイメージ が浸透しており、また信頼度は非常に高いと言えます。これは新規参入企業にとって、大きなアドバンテージとなります。
  • 日本から地理的に近く、輸送コストやリードタイムが抑えられる:
    • 日本から距離が近く、航空便・船便ともに物流インフラが整備されています。これにより、比較的短期間で商品を供給することができ、在庫管理の負担も軽減できます。また、鮮度が重要な食品なども比較的輸出しやすいと言えます。
    • 台湾は、東アジアと東南アジアを結ぶ要衝に位置しています。よって、台湾市場への参入は、「将来的な中国本土やASEAN諸国への展開を見据えた足がかり」として機能する (位置付ける)ことが可能です。
  • 人口は約2,300万人と中規模ながら、消費意欲が高い:
    • 可処分所得が高く、外食や輸入食品への支出が比較的多い傾向にあります。
    • 一人当たり名目GDPが高く、ベーシックな購買力があると言えます。特に都市部では、新しい物や高品質な物に対する消費意欲が高い傾向にあります。
  • 漢字文化圏であることの優位性:
    • 台湾は漢字を使う文化圏であるため、日本企業にとって「商品の説明やウェブサイトのローカライズ 」が比較的容易と言えます。しかしながら、細かなニュアンス・表現方法・漢字表記 (繁体字) などは日本と異なるため、やはり注意が必要です。
  • 法規制・安全規格はしっかりとした事前確認が必要:
    • 輸入規制や安全規格は厳格であるため、必ず現地パートナーや公的機関などに事前確認が必要です。
    • 食品の場合、衛生・添加物・中国語による表示基準など、多くの点で注意が必要です。
  • 中小企業でもトライしやすい市場規模と競争環境:
    • 欧米市場といった巨大市場と比較すると、台湾市場は市場規模がそれほど大きくありませんが、その反面、競争環境も比較的緩やかであると言えます。これにより、新規参入企業でもビジネスチャンスは十分にあります。
    • スマートフォン普及率が高く、またEコマースやSNSの利用が非常に活発です。よって、オンラインでのプロモーションや販売チャネルの構築は、台湾市場の攻略において非常に重要と言えます。
  • 輸入商品への関心が高く、トレンドに敏感
    • 健康志向が強く、オーガニック食品・機能性食品など、日本の最新トレンドは注目されやすい傾向があります。
    • 消費者のトレンドが比較的早く変化する傾向にあります。よって台湾市場の動向を常に注視し、柔軟なマーケティング戦略が求められます。

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~ローマ(海外事業)は一日にしてならず~

まさにこの ことわざ の通り、中小企業にとって海外事業とは「 人・もの・資金 が必要な 終わりのない戦い(中小企業の生き残りをかけた経営課題)」と言っても過言ではありません。

少子高齢化にともなう国内需要の落ち込み、国内市場における競合他社との価格戦争など、国内ビジネスを取り巻く環境は、年々悪化していることは間違いありません。

もし、国内ビジネスの環境が今後も悪化していくのであれば、企業経営者としてその対策を講じるほかに企業を存続させる方法はありません。

だからこそ、企業経営者自らが 会社の先頭 に立って「海外事業へ一歩前に踏み出す」ことに 大きな意味がある のではないでしょうか。

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*最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。*

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貴社の描くゴールを傾聴し、理想的なストーリーへと導くことをお約束します。

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