なぜ台湾輸出なのか

Why is it Taiwan export?

初めての海外進出で
台湾を推奨する理由

海外展開を検討する際、市場性やコスト面だけでなく、国家体制や政治動向、またビジネスパートナーの信用度も重要な検討項目であることを絶対に忘れてはなりません。更に貿易30年の経験から言えば、文化の成熟度や国民の教育水準もビジネスに大きく影響する項目であるといえるでしょう。

市場としての魅力

1.台湾の貿易相手国で日本は第3位

財務省の発表している貿易統計によると、台湾は2020年、2021年と、日本の輸入相手国として第4位の順位をつけています。一方、台湾にとっても日本は中国(香港含む)・米国に次ぐ第3位の貿易相手国であり、いわば相思相愛の関係にあります。パーセンテージで言えば大国には及びませんが、小規模事業主が進出するには十分な市場規模です。関係が良好であることや、政治が安定していること。親日国であり、「日本製」がブランド化している点などを踏まえれば、まさに穴場とも言える魅力を台湾市場は持っています。

日本国旗のイメージ
台湾が経済発展しているイメージ

2.コロナ禍でも持続する経済発展

台湾経済はコロナ禍の真っ只中にあった2021年に、過去最高の6.28%という成長率を記録しました。2022年の成長率も4%台と、引き続き右肩上がりであることが見込まれています。国としての経済規模も、23年には世界20位以内に食い込むことが予想されており、まさに絶好調の状況です。半導体をはじめとする一部の産業に投資が偏っている懸念はありますが、デジタル先進国である強みを生かして、今後様々な分野でDX化が進められる見通しとなっています。今後も世界経済が安定成長を続け、幅広い産業で付加価値が高まれば、今後も長く安定した経済成長が期待できるでしょう。

3.1人当たり名目GDP33,004ドル

台湾のGDPは長年安定した右肩上がりで成長を続けてきましたが、2021年にジャンプアップしてついに3万ドルを超えました。半導体分野の貢献が大きいため、GDPだけで単純な判断はできませんが、それでも国民の8〜9割は日本製品に対して購買力があることが見込まれます。「ものを売る」目的で海外進出をするなら、台湾を第一候補にして間違いはありません。また、安く「ものを作る」という目的では途上国に及びませんが、国内情勢や法律の安定性などを踏まえると、台湾は総合的なコストパフォーマンスで秀でています。進出を検討するだけの価値は、十分にあります。

GDP向上のイメージ

歴史・文化的背景としての魅力

親日のイメージ

1.親日家が多い

海外市場への進出において、対日感情がポジティブかどうかは売上の根幹に関わる重要な要素です。かつて日本は台湾を統治していましたが、良くも悪くも、日本人は台湾人を同じ国の人間として扱いました。また、日本統治時代に国としての礎が築かれた背景などもあり、多くの人々は日本を好意的に見ています。最も好きな国アンケートで日本は常に1位・訪日する台湾人は 489万人(2019年)に及びます。「日本製品は少し高いけど良いもの」という意識があり、正しいストーリーを届ければ日本市場の延長のようなイメージでものを売ることができます。

2.安定した政治体制

台湾は、直接民主制による政治を行っています。行政は大きな権力を持っていますが、決して社会を蔑ろにせず、積極的に寄り添います。コロナ禍初期に世界から賞賛される感染の封じ込めができたのも、行政と社会が相互に連携して、デジタルを活用した先進的な感染対策を実施したことが大きな要因と考えられています。海外進出で懸念される不安定な法制度やクーデターのリスクがない点も、台湾輸出の見逃せないメリットと言えるでしょう。台湾有事を懸念する向きもありますが、世界の半導体産業を支えているだけに、外圧による政変の可能性は限りなく低いと考えられます。

安定した政治体制の台湾のイメージ
半導体需要による市場の将来性のイメージ

3.市場の将来性

世界的な半導体需要の拡大は、台湾経済にとっての強力な追い風です。長年政府主導でIT立国に力を注いでおり、近年も産業革新を推進する政策を導入して、グローバル企業からの投資を呼び込んでいます。教育水準も高く、2020年に台湾政府がまとめた教育統計によると、普通科の生徒の大学進学率は95.4%に達しているほどです。現在では世界有数の高学歴社会の一つに数えられており、発展の余地はまだまだ残されています。日本と台湾は産業構造が似ていますから、日本でできることは台湾でも実現可能です。「ものを売る」「ものを作る」の両面で、将来性のある市場と言えるでしょう。

台湾市場を活用できる企業様の例

台湾には、鉄鋼、自動車、家電、IT、コンビニといった、日本でお馴染みの産業が揃っています。進出先の産業構造は、その国での商売の成否に直結します。例えば農業国と日本に産業構造が似ている国では、物を売りやすいのは圧倒的に後者です。ビジネスのノウハウが似ており、日本人の考えるストーリーがおおよそ通用するからです。加えて台湾には、日本統治時代から日本人の考え方を理解しているという特徴もあります。台湾の文化や商習慣、市場の特性を踏まえて戦略的に輸出を行えば、高い確率での成功が見込めるでしょう。

コストダウンを望む
機械産業

機械産業のイメージ

発注単位にもよりますが、部品の発注・組立において、台湾は日本国内よりもおおよそ3割前後のコストダウンが見込めます。原材料の調達コストはあまり変わりませんが、人件費などは日本に比べて台湾の方がメリットがあります。また、産業構造が日本と類似していますから、原材料から包装材まで、現地調達に困ることがありません。

新商品の開発を考える
中小企業

新法品開発のイメージ

新製品のR&Dの外注先としても、台湾を選ぶメリットがあります。日本製品に対する理解があり、しかも技術力が非常に高いからです。「台湾のシリコンバレー」とも呼ばれる新竹市にはグローバルに活躍するIT企業が集中しており、日本では実現の難しいアイディアであっても世界レベルの先端技術で形にすることができます。

新市場の開拓を検討する
小規模事業者

日本酒製造のイメージ

台湾は、産業構造を鑑みれば小さな日本と言えます。MADE IN JAPAN がブランドとして根付いていることもあり、幅広い商品に需要があります。例えば清酒など、国内での需要が頭打ちの商品でも、台湾に適したストーリーで展開すれば活路が拓けるはずです。その他、健康食品・健康グッズなど、信頼性やブランドが売上に作用する商材も親和性が高いでしょう。

新たな市場開拓の実現のために
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